短編の「エヴァの初恋」を読みました。

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農村地帯の1人の娘とパン屋を営む青年の恋の話でした。

 

今までの勉強では、小説に大切なものとして「葛藤」や「対立」などを重視してきました。

そのため、劇的な事件を起こさなければならないなと考えていました。

 

しかし、この作品にはそういう劇的なものはないのにも関わらず、とても心惹かれる雰囲気のようなものを感じました。

 

のほほんとした空気感のなかで、素朴で心温まるような展開でした。

一応、誤解という事件(?)がありましたが、平和でおっとりした雰囲気は終始変わりませんでした。

 

今まであまり触れてこなかった空気感の作品でしたが、短いながらもしっかりと完成されていた構成をみて、また一つ学べた気分になりました。

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら

を読了しました。ネタバレ注意です。

 

突然に第二次世界大戦末期の日本にタイムスリップしてしまった百合という少女が、そこで出会った特攻隊員の彰と恋に落ちる、という物語でした。

 

彰に恋心を抱いた百合ですが、彼が特攻隊員であり、すぐに死んでしまうから、報われないからとあまり考えないようにしていました。

しかし、彼と過ごし、幾度も彼の優しさを目の当たりにする中で、ついにその気持ちを誤魔化しきれなくなったシーンにはとても感動しました。

 

恋愛というのは障害が大きれば大きいほど燃え上がるという話を聞いた事がありますが、この場合は特攻という「約束された死」が障害なのでしょうか。それが生み出す葛藤を確かに感じました。

彼を好きという気持ちを認められない葛藤。

ようやくその気持ちを認められたのに、彼はもうすぐ死にに行ってしまう。なのにそれを止める事ができないという葛藤。

本作での1番の見どころを生み出しているのは彰が特攻隊員という、百合の恋路を阻んでいる大きすぎる障害だと思いました。

 

 

また、母や学校、身の回りの全てに不満を持ち苛立っていた百合でしたが、戦時中の経験を経て、育ててくれた母に感謝をし、家出をして心配をかけた事を謝罪して仲直りをしました。

空襲に怯えずに、クーラーがあったり、暖かい風呂に入れるという現代の暮らしのありがたさを実感するようにもなりました。

このように荒れていた主人公の成長、変化が見られるのも良いなぁと思います。

 

感想は以上となります。

 

 

 

 

 

最近は為末大さんの「熟達論」に関する動画をみまして、とりあえずたくさんの作品を見ながら「型」について理解を深めたいと思いました。

 

今のところは、「葛藤」と「変化」に焦点を当てていこうと思っていて、上記の感想でもその2点に注目してみました。

 

 

 

 

最近はアウトプットどころかインプットすらできていませんでした。

 

なのでとりあえず、たくさん本や映画や漫画を見て、そのことについてアウトプットするのにブログを使いたいと思います。

 

自分には毎日アウトプットは早かったようです。いずれは毎日していきたいですが、とりあえず今のところは途絶えないようにしてみたものをアウトプットしていきたいです。

 

気がつけばまた前回の投稿から1週間も空いてしまいました。時の流れは残酷です。

 

最近はゲームやYouTubeではなく、読書する事に時間を注ぐように意識していました。

岡田斗司夫さんの動画で見たことですが、スマホやゲームでは楽しむというよりも、楽に時間を潰している感覚が強いです。それならば本を読んで楽しんで時間を使いたいと考えました。

 

という感じで、本を読んでいたのですが、思っていたよりも僕の読書体力が落ちていたことを痛感する事になりました。

結構分厚い本でも軽々読んでいたはずでしたが、今では一時間も読めば集中が切れてしまいます。

今はファンタジーの「バーティミアス」シリーズを読んでいるのですが、なかなか読みきれず、ブログに書けるような事もないという事でだらだらしていたら、いつのまにか1週間が経ってしまっていました。

このままで定期的な文章のアウトプットも怪しくなってしまうので、どんな小さい事でも見つけ出して書いていきたいです。

 

兎野卵さんの、「創作はメモから始まる」を読みました。

小説を書くに当たってメモが大事というのは見てきましたし、実際にメモは書いてきたつもりでした。

しかしこの本を見て、自分のメモは漠然としすぎていて、そこから発展するものが無いように思えました。

 

この本によると、メモは「what」、何を書くのかに言及する事によって、自分が何を書きたいのかを絞れるそうです。

自分の書きたいもの、やりたいことをメモによって具体的にして、書けるようになりたいと思いました。

今日は「コンセプトから始める創作論」兎野卵 を読みました。

この本では、ブレイクスナイダーの「SAVE THE CATの法則」から引用したことをもとに、そこからさらに自分の経験に沿ったアドバイスを与えてくれる本でした。

 

SAVE THE CAT の法則では、「一行でその作品のことがわかる説明」、つまり「ログライン」というものの大切だということが書かれています。そして、脚本を書いた後にログラインを書くのではなく、脚本を書く前にログラインを書けと言っています。

とても分かりやすいやり方ですが、著者はこのやり方ではモチベーションがわいてこなかったそうです。そして、それでも無理に作った作品でも、何かモヤモヤするものがあったそうです。

そのモヤモヤ、違和感の正体を作者は「コンセプトの不在」だと結論付けています。著者にとってそれは、「遊びを企むことだそうです。」

そして、「遊び」とは本質的に個人的なものであるとも言っています。なので、他社に同サービスするかだけを考えてもダメで、目的は自身の遊び心を満たすということなのだと。

 

読んでいて、とてもハッとさせられました。

ハウツー本やツイッターで先人たちの創作論などを読み漁っていた僕でしたが、この本における「成功への欲望」にとらわれていたのかもしれないと考えました。

どうやったらうまく書けるか、どうやったら面白いアイデアが浮かぶのか、どうやったら・・・などと、まさにゆがんだ利己心があったのかもしれません。

 

この本の中では、「意識高い自分」を捨ててみること、「人に見せない前提で作ってみる」ことが、今の自分にもすぐにできそうなので、これらを実践しようと思います。

今日はツイッターの方で文章のアウトプットの気力を使い果たしてしまいました。

今後は長文などの気合の入ったものはブログでやって、短く済むものをツイッターでやる、使い分けをしていきたいです。

 

また、やはりもっと本を読む時間を取らないといけないと感じています。

写経、テキストデッサン、ハウツー本を読んだり実践したりももちろんしたいです。が、ひとまずは読書時間を増やし、読んだ本に関するアウトプットを中心にやっていきたいです。

最近はゲームやyoutubeの、特にショート動画を見るのに時間が解けてしまっています。気分転換やちょっとした時間見るのは良いと思うのですが、気が付けばとんでもない時間見てしまったりして、そういうのはとっても時間の無駄だと思います。そう言ったところを削って有効活用したいです。