今日は「コンセプトから始める創作論」兎野卵 を読みました。

この本では、ブレイクスナイダーの「SAVE THE CATの法則」から引用したことをもとに、そこからさらに自分の経験に沿ったアドバイスを与えてくれる本でした。

 

SAVE THE CAT の法則では、「一行でその作品のことがわかる説明」、つまり「ログライン」というものの大切だということが書かれています。そして、脚本を書いた後にログラインを書くのではなく、脚本を書く前にログラインを書けと言っています。

とても分かりやすいやり方ですが、著者はこのやり方ではモチベーションがわいてこなかったそうです。そして、それでも無理に作った作品でも、何かモヤモヤするものがあったそうです。

そのモヤモヤ、違和感の正体を作者は「コンセプトの不在」だと結論付けています。著者にとってそれは、「遊びを企むことだそうです。」

そして、「遊び」とは本質的に個人的なものであるとも言っています。なので、他社に同サービスするかだけを考えてもダメで、目的は自身の遊び心を満たすということなのだと。

 

読んでいて、とてもハッとさせられました。

ハウツー本やツイッターで先人たちの創作論などを読み漁っていた僕でしたが、この本における「成功への欲望」にとらわれていたのかもしれないと考えました。

どうやったらうまく書けるか、どうやったら面白いアイデアが浮かぶのか、どうやったら・・・などと、まさにゆがんだ利己心があったのかもしれません。

 

この本の中では、「意識高い自分」を捨ててみること、「人に見せない前提で作ってみる」ことが、今の自分にもすぐにできそうなので、これらを実践しようと思います。